参観日について思うところを書いていたのですが、超長文になってしまっていたのでかなりスモールにまとめました。

前編】にて、公教育についてネガティブなことを書きました。
学校関係の方は気分を害されるかもしれません。しかし「気分を悪くさせないよう口を噤む」といった態度は取りたくありませんし、思うところを正直に書きたいと思います。

クドクド説教の原因

小学校の授業について批判的に書きましたが、「担任教師が悪い」と個人攻撃をしているわけではありません。問題がある部分は確かにあるのですが、それは担任教師の方が生真面目に職務にあたっているで生じているように感じます。「授業をきちんとしなければいけない」「生徒に言うことを聞かせなければいけない」といったプレッシャーのせいで、余裕が無くなり、コントロールできない生徒にイライラして毎日クドクド説教してしまっているのではないかと思います。生真面目すぎるのは問題です。若い教師の指導やフォローはどうなっているのだろうか、職場環境は良いのだろうかと疑問はつきません。

「授業の型」はつまらない

また、授業についてですが、担任教師の「一生懸命さ」は伝わってはきたのですが、どこかありきたりというか、なにかしら「授業の型」のようなものを「しっかりやろう」という感じでした。たくさん研修を受け、入念な準備の上で「授業の型」をしっかり作ろうとされているとは思うのですが、それが逆に授業を「つまらない時間」にしてしまっているように感じられました。道徳の時間に「答え」を押し付けたり、算数の授業でさくらんぼ算のようなものや、文章題で数字の〇付けや問いかけの下線引きなどを強制したりするのは、敏感な子供にとっては馬鹿らしく感じられますし、やる気や集中力を削ぎかねないと思うのですが。そういう「授業の型」の準備などに若い教師が疲弊させられ、結果として子供達が嫌な思いをするのなら本末転倒でしょう。

授業より子供の動機付け

「授業の工夫をする」というのは最低限必要なことだとは思います。しかし、工夫すればするほど生徒の成績が上がるかと言えばそうではないでしょう。どれだけ上手に授業をしたところで「嫌いな先生の授業は聞きたくない」と思うのが生徒の心情でしょう。いかに授業準備を一生懸命にやったとしても、些細なことで毎日ガミガミ叱ってしまえば、生徒のモチベーションは下がって台無しです。小学校の先生方は心理学も学んでいらっしゃると思うのですが、どうもこういう配慮に欠けた方が多いように感じられます。

担任の先生とのお話

授業参観後の懇談会で少し担任教師の方とお話しました。
「下敷きを忘れたことで授業中に10分間も怒り続け、最終的に子供を泣かせてしまった」件について、

私「下敷きは必要ですか?高校入試や大学入試では使いませんよね。好き好きではないですか?」
担任「下敷きは『持ってくる物リスト』に入っています。」
私「私は必要ないと思います。そもそもそんな物まで『持ってくる物リスト』に入れるのがおかしいのではないでしょうか。下敷きが『持ってくる物』だったとして、忘れたからと10分間も怒り続け、結果的に泣かせることに教育的な意味はあるのでしょうか?」
担任「頭ごなしに怒ったわけじゃないんですよ。『忘れたなら先生に借りようね?』と言っているのに聞こうとせず、足をバタバタさせたりしたので、『そういうのは良くないよ』と怒ったんですよ。」
私「息子が足をバタバタさせた理由はわかりますか?」
担任「忘れ物をして困っていたんだと思います。どうしたら良いかわからなかったのだと思います。」
私「違うと思いますよ。妻が『下敷きは必要無いようだから1年生の後半から持たせていない』と言っています。2年生が始まった時にも何ら注意されなかったのに、いまさら『忘れ物』という認定をされて怒られたことに対し、おかしいとか、悔しいとか思ったのでしょう。そういうストレスですよ。」
私「結局、先生のお考えの範囲外に子供の気持ちがあって。そういう状況で怒っても意味はありませんよね?10分間無意味に怒り続けても、子供の自己肯定感は損なわれ、先生は疲れて意味が無いわけです。」
といった感じのやりとりをしたのですが・・・

初めは「毅然として対応してやろう」という意気込みがありありと感じられましたが、話しているうちに、子供とはいえ論理や理屈を重視する相手に対して、事実誤認に基づいて下手な対応をしてしまったことを少しは理解していただけたと思います。

もう少し力を抜いてはどうでしょうか

個人的な意見として、担任教師の方にはもっと力を抜いてくださいとも伝えました。子供はそれぞれですし、教師(親も塾講師もですが)が理想の型にはめようと思ってもそううまくは運びません。

余計なことに労力を注がず、まずは生徒さん一人一人をよく見て、しっかり接することを重視して欲しいですね。時には叱ることも大切ですが、些細なことで毎日怒っても、子供のやる気は削がれ、先生も疲れ、良いことは何もありません。力を抜いて、もう少し楽しく過ごせるようにしていただきたいです。