本日は教室で中学3年生のプレ冬期模試を実施しています。
試験監督中に久々のサイト更新です。サボってはいません。

長崎県のサイトに高校入試志望調査(12月)が更新されているのですが、
今年は入試制度を変更するのに、例年と同じ書式なのが気になります。
以前の調査も推薦入試を含んでいたので、「変更なし」ではありますが…

前期と後期で受験校を変更する生徒さんも少なくないわけですし、
それぞれの倍率を出すほうが理に適ってますし、有用になるはずです。
まさか、書式を変更するのが面倒という理由でしないのでしょうか。
子供達の進路の問題ですから、もっと真摯に取り組んで欲しいものです。

今回の入試制度の変更ですが、未だに目的も意味も理解できません。
はっきり申し上げると愚策でしょう。

「チャレンジする機会が増える」という聞こえは良いですが、
結局のところ「前期」は「推薦入試」でしかありません。
学力の割合が多少入っても、調査書の比率が高すぎます。
どの学校も前期で取る割合が、推薦入試より増えているようですが、
悪い影響しかないように感じます。
推薦で合格が決まった生徒さんは安心して勉強しなくなりますから、
ギリギリまで頑張って一般受験する生徒さんに比べて学力が伸びません。
今年の入試改革で、受験生全体の学力は下がるとしか思えません。

また、前期合格者が増加すれば、後期受験の生徒さんが精神的に焦ります。
進学校はまだ割合が低いので良いですが、前期で半分を合格させる学校では、
後期受験の生徒さん達が無駄にきつい気分を経験することもありえます。
学校が止めても、生徒間で「受かった・落ちた」のやり取りは発生しますし、
思いやりの発言をする者は少なからずいることは想像に難くありません。
当たり前の緊張感であれば成長の機会にもなるので歓迎するのですが、
生徒間のやり取りを想像すると、無駄な精神的疲労が増えるように思います。

さらに、今年は制度変更に備えてか、早めの志望校決定を促す中学校があります。
中には、11月中旬に志望校決定を強制する中学校もありました。
まだまだ学力が伸びる時期に、志望校を絞ってしまうのはナンセンスですし、
こういった中学では不安から志望校を下げる生徒さんが増えるでしょう。
まったくもって理解に苦しみます。

塾としては例年通り、できるだけのことはやりますが、なんとも複雑な心境です。