昨日は小2の長男の参観日で、朝から小学校へ行ってきました。
前回の投稿でも書きましたが、今年度の担任になった方は、まだ経験も浅く生真面目なのか、些細なことでガミガミと叱責するらしいのです。元々幼稚園や学校関連の行事は、自分自身の勉強も兼ねてできるだけ参加しているのですが、今回に関しては担任の方と少しお話させていただこうと思って参加しました。
※つらつらと書いていると長くなってしまったので【前編】【後編】に分けました。
授業は2時間目の道徳と3時間目の算数を見学しました。
6月は大久保小の事件の影響なのでしょうね。「いのちを見つめる強調月間」らしいです。
こういった表面的なことばかりを強調してもどうにもならないと思いますが。
行政的な「取り組んでるよ!」のポーズなんでしょうけどね。
「道徳」の時間
道徳の時間は、赤ちゃんが生まれることについでした。
子宮の音を聞かせて、「何の音かな?」
胎児のエコー写真を見せて、「何の写真かな?」
といった問いかけ。
我が子は、「ミツバチがスズメバチを攻撃する音!」(参考:ミツバチがスズメバチを攻撃する様子)とか、「トンネル!シールドマシン!!」とか答えていました。相変わらずの調子に苦笑するしかありません。
その後は紙芝居形式で、主人公の女の子の家庭に、弟が生まれてくるといったお話があり、お話の後は、「このときどう思ったのかな?」「おじいちゃんおばあちゃんはどんな気持ちだったかな?」といった問いに、考えて答える時間でした。
先生からあてられた生徒さんの中には、
「わかりません」
と答える子もいたのですが、
「嬉しかったんじゃないかな?じゃ、嬉しかったって答えて良いよ?答えてみようか?」
という、先生の問答無用の圧力に流されるまま、
「嬉しかったと思います」
と答えていました。
こういった押し付けとも取れるやりとりに、はたして教育的な意味があるのか疑問です。小中学生が「国語が苦手」だと感じる原因のひとつは、このような「感情の押し付け」にあるのだと思います。
また、他の学校は知りませんが、通っている小学校では、意見を発表する際、いちいち「〇〇です。みなさんどうですか」と言い、それに対して「おなじでーす」と答えなければならないようです。昨年は1年生だったのでそこまで感じませんでしたが、小2になると生徒さんにも「しょうがなく言っているだけ」という感じがはっきり出てきていました。こういった意味不明な決まりごとや同調圧力には、ある種の全体主義的な気持ち悪ささえ覚えます。学校関係者は「良い」と思っているからやっているのでしょうね。
「算数」の時間
算数の時間も見学してみると、やはり色々思うところがありました。
「あきかんをAさんは34個、Bさんは12個拾いました。合わせて何個ですか。」(※問題は漢字やアルファベット表記に改変しています)という文章題を授業内に解いていたのですが、
先生「数字は何がありますか?」
生徒「34個です、みなさんどうですか」
クラス「おなじでーす」
生徒「12個です、みなさんどうですか」
クラス「おなじでーす」
先生「何を聞かれていますか?いつも波線引くのはどこかな?」
生徒「合わせて何個になるかです、みなさんどうですか」
クラス「おなじでーす」
先生「合わせるってことは、合わせるって事は何算かな?」
生徒「足し算です、みなさんどうですか」
クラス「おなじでーす」
先生「じゃ、式はどうなりますか?」
生徒「34+12です、みなさんどうですか」
クラス「おなじでーす」
先生「34は10の固まりが何個ですか?」
生徒「3個です、みなさんどうですか」
クラス「おなじでーす」
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なっが!!長すぎます。
この程度の問題を10分以上かけてやるわけです。実際に目の当たりにすると頭がクラクラしてきます。
当然ながら、クラスの半数は集中できていない状態。自分が小学生の頃も授業は退屈でしたが、ここまでではなかったと思います。授業ってそういう性質のものなんでしょうけど、板書して、説明して、生徒の様子を見て・・・先生が一生懸命にやられているのはわかりますが、結局「先生が一生懸命授業をするための時間」になっちゃってるんですよね。「一生懸命授業をする」という費用に対する効果は何なのか。それが「生徒の退屈」ではしょうがないと思います。※ちなみに見た限りは「下敷き」を使っている生徒さんは半々くらいでした。これでガミガミ怒るって・・・?
それと、問題文の〇や波線について。塾でも問題文にやたら〇やら線やら引く子達がいるので、小学校の授業でこういった指導をされているということは知っていましたが・・・数字が出るたびに〇をつけてたら、ただでさえ読みが足りない子達がますます読まなくなる気がしますけどね。そもそもは読解力を強化すべきであって、こういう小手先のことで誤魔化すのはどうなのでしょうか。そしてそれを全ての生徒に強要しないでいただきたい。
習うより慣れよで、どんどん問題を解かせる方が生徒にも良いし、先生の負担も減ると思いますが。
思いのほか長くなってしまったので【後編】に続きます。