そんたくん

最近、失敗しないお医者さんのドラマを見ていると、

忖度してくれるAIロボットが出てきたり、

AIを利用した病気の診断などが出てくるので、

「AIが流行り」

なんだなと感じて、つい長文を書いてしまいました。

 

テレビを見ていて

ちょっと前のことですが、火曜日に遅い出勤のときがあったのですね。

それで夕方のローカル情報番組を見ていると、長崎の予備校?の塾長さんが出演して

いらっしゃいました。

「キャリア教育」

についてのお話をされていて、要旨をかいつまんで言いますと、

「AIが発達すると、今の仕事の中には無くなるものがある」

「職業訓練的な要素が強い、現在のキャリア教育は意味をなさなくなる」

「生きる力を鍛える必要がある」

そして、

「情報化で何事も変化が早くなっているので、コツコツ努力しても意味がない」

「今の子達はコツコツや一生懸命が合わない、一気にやって一気に結果を出す」

といったことも仰っていたと思います。

記憶が曖昧な部分もあるかと思いますが、概ね合っていると思います。

 

「AIが仕事を奪うよ」派の人たち

聞いていて、

「あーまたこの手の話ね」

と思いながら、全く賛同できませんでした。

個人的には

「AIに仕事を奪われます」

なんてことを言い出す人を信じてはいけないと思っています。

そういう人に限って、AIについてよく知らなかったりしますし。

あと、「コツコツ」全否定していたのもどうでしょうね。

うちの塾の目標を全否定されてました。なので私も全否定します。

「AIに仕事奪われる」とか言い出す奴は信用してはいけません。

そういえば、どこかの塾長さんも「AIに仕事奪われる」とか書いてましたね。

やはり・・・

「AIに仕事奪われる」とか言い出す奴は信用してはいけません。

 

歴史に学ぶ

産業革命の頃にラッダイト運動というものがあったそうですが、

「機械に仕事を奪われるぞ!!」「機械を破壊しろ!!」

なんて焦燥に駆られて機械を壊そうとする人がいたのでしょうね。

同じことで、

「AIに仕事を奪われるぞ!!」「AIを破壊しろ!!」

なんて言い出す人たちが出てくるのでしょうか。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

という言葉が自然に思い起こされます。

↓これも参考にどうぞ↓

NHKスーパープレゼンテーション「機械に仕事は奪われる?

↓ワトソンを開発したIBMのディープブルーの話です↓
IBM元開発者「チェス王者にスパコンが勝てたのは、バグのおかげ」
 

AI「俺の方が仕事できるんだし、お前の仕事よこせよ」

ちょっと想像しにくいのですが、

「AIによって仕事を奪われる状況」

を考えてみます。

 

 

「仕事を奪われる」わけですから、勤めている会社で急に

「来月からAI導入するから、お前クビな」

なんて言われちゃうのでしょうか。それとも

「AIを導入したライバル会社に負けて、うちは倒産だ」

なんて感じで、会社ごと吹き飛ぶのでしょうか。

自分で書いておいてなんですが、いまいちピンときません。

ペッパーあたりに

「僕の方が有能な ので、お前の仕事よこ してくださ い」

なんて言われるんでしょうか。

ペッパーなんかに言われたらショックで

「AIを破壊しろ!!」

と言ってしまいかねないですね。

「AIに仕事を奪われるよ」派の人が想像する未来をぜひ教えて欲しいです。

 

いつものこと

「今の子供達が大きくなるときには先細りの業界・職業が出てくる」

のは何もAIのせいでもなく、いつの時代も常にあることです。

現状でも、一部の仕事にAIが入っているとのことですが、極々一部でしょう。

AIは未だ発達段階の技術ですし、それが実用に耐えうる段階になるのに10年、

コストの問題をクリアし、大手企業に広く浸透していくのに10年、

コストが軽くなり中小企業でも導入され、身近になっていくのに10年、

仮に30年程度と見積もって、いま小学1年生の子が36歳頃

もっと短く、20年程度と見積もって26歳頃

結構先の話ですよね。

その頃に先細りになっている職業や業界があっても不思議ではありません。

 

また、「AIのせいで将来無くなる職業」としてあげられているものも、全く

無くなることはまずありえません。

たとえば「AIで小売店販売員」が無くなるそうですが、確かにネットで買い

物する場合に「小売店販売員」を通す必要はなく、数が減っている職業かもし

れません。しかし、これはインターネットなどの発達のせいであり、「AI」

のせいではありません。また、減っているのも非正規のアルバイト・パートが

担っていた部分でしょう。AIの実用化で腰掛のアルバイトで販売員をすると

いう選択肢が減るかもしれないとは思いますが、仮に、高級ブランドの販売員

をAI搭載のロボット販売員に変えたとしても、満足する顧客は少数でしょう。

高級ブランドバッグを買いに行って、ペッパーみたいなのが接客に出てきたら

私ならイラっとして買いませんよ、きっと。

いま「販売員」を目指す子供が一生懸命努力して、サービスについて勉強した

とき、「AI」がどうのこうのは関係ないと思います。減るのは本気じゃない

販売員です。どんな職業でも本気の人は残り、本気じゃない人は残りません。

 

結局自分の商売のため

今の子供達が大人になっていく過程で、社会状況はどんどん変わっていきます。

それは「AI」が発達しつつある現在だけでなく、過去においてもそうでした。

遠い未来は誰も予測できませんが、近い未来の変化を予想して対応していくし

かありません。

それにしても、そんな当たり前のことをさしおいて、

「AIがー」

と不安を煽る人達は一体何なのでしょうか。

きっと不安を煽って自分の商売につなげるためでしょうね。

Fear always springs from ignorance.

(恐怖は常に無知から生ずる)

しっかり考えれば、先導者と扇動者の区別はつくでしょう。

 

必要なもの

長々書きましたが、結局、AIに限らず、何かしら社会は変動するわけです。

そのときに必要なものは何でしょうか。

私が必要だと思うものは自信です。

自分を信じて進む力が一番重要だと思います。

 

たとえ、ペッパーに

僕の方が有能な ので、お前の仕事よこ してくださ い」

なんて言われて職を奪われても、自信を持って前向きでさえいれば何とかなる

のではないでしょうか。

たまに、自信過剰だったり、慢心・傲慢ともいえる人もいて、それははた迷惑

ですが、そういう人に限ってしぶとく生き残りますよね。

「AIが仕事を奪う」なんて言ってる人たちも、自信満々なだけですし。

 

自信をつけるには

最近は、自己肯定感とかエフィカシーとかセルフエスティームとかの言葉が

よく聞かれますが、言葉の定義はともかく、自信が重視されつつある

ってことです。

そういうことで、「自信をつけるために褒める」教育も盛んに

行われているようですが、結局、形だけで褒めても自信なんてつきません。

先日、小学校の授業を参観しましたが、生徒同士で褒め合い?をしたり、

先生が生徒のことを褒めるんですが、とても嘘くさいんですね。

形だけやってもほんとに意味ないです。

そんなことより、コツコツ努力させ、それを自分で確認させる方がよほど

良いと思います。例えると、険しい山に登らせ、頂上から麓を見下ろさせ

達成感を味合わせるようなものです。そういった目に見えるアチーブ

メントがより効果的ではないでしょうか。

コツコツ努力することが、自信獲得へのベストな投資だと思います。