新型コロナウィルスの影響で、佐世保市内の小中学校は
今日から休校ですね。

※今回の投稿は完全に個人的なことです。

我が家の長男(小5)と次男(小3)も自宅待機しています。
午前中は家庭学習をし、午後からはゲームや読書など、
好きなように過ごしている感じです。

外出を控えていますから、どうしても家で過ごす時間が増えます。
我が家ではゲームをする時間はそれぞれ30分と決めていますので、
必然的に読書の時間が増えてしまっています。
これが良いのか悪いのか。

というのも、
うちの子供達はダラダラと寝転がり、何時間も好き放題読書をし、
読み耽るあまり、親の話を聞き流すことも多いです。
こういう状態は是正しなければと思います。

また、読んでいる本にも問題があります。
ほぼ漫画のような、得るものがほとんど無いような本もあります。
「読書=手放しに褒められる」
というわけではないですね。

そういった私があまり感心しない本に
「サバイバルシリーズ」
があります。

うちは子供達が本をたくさん読むため、毎月図書館で大量に借ります。
最近は子供それぞれに好みの本を選ぶようになってきたのですが、
「サバイバルシリーズ」等の漫画が学校でも流行っているらしく、
図書館でも好んで借りてくるんですね。
保護者の皆様も
「勉強になる」「ためになる」
と思って勧めていらっしゃる方も多いと思います。

ただ、このシリーズは「科学」と銘打ってあるものの、
専門家の監修も無く、内容には間違いも多いようです。
私にはあまり良い本であるようには思えません。

今日の昼食中も子供達が
「パイナップルの実は土に埋まってる」
と口を揃えて言うので、
「え?違うやろ」
と、インターネットで検索した画像を見せました。

本人達に確認すると
「『ジャングルのサバイバル』に書いてあった」
とのことで、書籍を確認すると・・・

これを子供が見れば
「パイナップルの実は地面に直接生えてくるものだ」
と思うでしょうね・・・

「サバイバルシリーズ 間違い」
などで検索してもらえばおわかりになると思いますが、
他のシリーズにも間違いが多いようです。

監修がついていないことが原因なのでしょうか。
「科学漫画」を標榜するのであれば監修はつけるべきでしょう。

私は漫画否定派ではありません。
むしろ好きなほうです。
ただ、こういう「エセ学習漫画商売」は嫌いです。

漫画で読んだ内容はあくまで「漫画の知識」です。
一般の漫画に出てきた内容が間違っていたとしても
「作者が勘違いして覚えてたんやな。そういう勘違いあるよな」
で済ませられます。

しかし、
「科学」や「学習」がついた漫画の内容であれば、
子供達は「正しい」と信じ込んでしまいます。
「科学」や「学習」を標榜するならもっと責任を持つべきでしょう。

こういう本が子供に人気だと聞くと頭が痛くなります。
少し前に流行った
「ざんねんな生き物辞典」
と同じ印象を受けます。

私はタイトルの時点で読む価値無しと判断しましたが、
まともな生物学者ならこんなタイトルをつけないでしょう。
ただ、一般にはキャッチーでうけるのでしょうね。

この本もイラストが間違っていたり色々と酷いらしいですが・・・
以下はマンボウ研究者の悲痛な叫びです。

「ざんねんないきもの事典」のマンボウの記述は正確でない!マンボウ専門家が懸念する「間違った情報」の蔓延
ざんねんなマンボウ事件の真相

読書はあくまで個人の趣味ですし、
私も子供の趣味の域まで踏み込むことはしたくないのですが、
こういった書籍は科学的な面でのリテラシーを低めるように感じます。

今回の休校で、読書の質については少々話合うべきかと思いました。